グラフィックカードとは？
グラフィックカードとは、パソコンのディスプレイに信号を送り、絵や文字などを表示する機能を持つ、拡張カードのことです。代表的なものに、NVIDIAのGeForce（ジーフォース）シリーズ、AMDのRADEON（レイディオンまたはラディオン）シリーズ等があります。マザーボードにグラフィックチップが搭載されている物は、グラフィックカードを追加する必要はありません。性能は落ちますが、普通にインターネットやワープロソフトを使うのであれば、それで十分です。主に3Dゲームをする時は、重要な役割を果たすパーツだといえます。
※別名をビデオカードとも呼びます。
知っておきたいグラフィックカードの基礎知識
グラフィックチップ
コンピュータの画面表示を行うLSIチップで、グラフィックカードに搭載されて販売されますが、マザーボードに直接オンボードとしても提供されます。
グラフィックメモリ
パソコンの画面表示に必要なデータを保存する専用のメモリで、VRAM（ブイラム）とも呼ばれます。今のパソコンならばあまり考えなくてもいいことですが、グラフィックメモリの量によって表示できる解像度や色数が決まってきますので、あまりにも少ないと解像度や色数を高く設定することはできません。
他に重要なのは、３Ｄゲームをするときに推奨環境や必須環境としてゲームに表記されていますので、３Ｄゲームをする場合は、自分のグラフィックメモリが足りているかをしっかり確認しなければなりません。
PCI Express x16
ここをクリックして下さい。
AGP
ここをクリックしてください。
VGAコネクタ
ディスプレイをパソコンに接続するためのコネクタの１種で、D-Sub15ピンと呼ばれる接続端子の事です。主にCRTディスプレイの接続時に用いられます。このD-Sub15ピンでパソコンとディスプレイを接続した状態をアナログ接続といいます。
DVI
ディスプレイをパソコンに接続するためのインターフェース規格の１つ。従来は、パソコンのデジタル情報を１度アナログ信号に変換してから、ディスプレイに送出していたため、その変換の際に画質が劣化してしまいました。
DVIは、直接デジタル信号を送ることにより、デジタルとアナログの変換作業が不要となるため、信号の劣化が無くなり、画質を向上させることができます。アナログ接続に対してデジタル接続といいます。
SLI
マザーボードがSLI対応の物で、SLIに対応した同じ型のグラフィックカードを２枚用意し、グラフィックカード同士をSLIコネクターという物で連結することによりSLI環境を構築できます。こうする事により、単体でグラフィックカードを使用するよりも大幅に性能が向上します。
DirectX
マイクロソフトが開発した、マルチメディア・アプリケーションを高速で動かすための物で、パソコンゲームのようなアプリケーションを動作させる際に必要になります。新しいバージョンになると、前バージョンに比べて新しくグラフィック機能などが追加されます。DirectXを必要とする新しいアプリケーションの場合は、DirectXを新しいバージョンに更新を必要とする場合もあります。
グラフィックチップの種類
NVIDIA（エヌビディア）
■GeForce9800GX2
GeForce9800GTXを２基搭載したデュアルGPU。とても高い性能を誇りますが、価格もそれに比例して高額です。GeForce9800GX2搭載カードを２枚使用することにより4GPUによるQuadSLIを構築することができます。
■GeForce9800GTX
シングルGPUとしてはGeForce9シリーズの最上位に位置する製品。性能は8800GTXと互角ほどの性能ですが、コストパフォーマンスに優れています。
■GeForce9600GT
GeForce9シリーズとして初めて発売された製品。ミドルレンジ向けのGeForce8600シリーズの後継に当たります。性能はGeForce8800GTとほぼ同等の性能を持ちます。
■GeForce8800Ultra
GeForce8ファミリーの最上位モデルです。GeForce8800Ultraを搭載したカードは、とても高価ですが、それに見合っただけの性能を発揮してくれます。
■GeForce8800GTX・GeForce8800GTS
GeForce8800Ultraの下位モデルですが、Ultraに近い高い性能を発揮します。
■GeForce8800GT
GeForce8800GT搭載カードは、価格を抑えながら、ハイエンドグラフィックカードに肩を並べるほどの性能を発揮します。グラフィックメモリも512MB搭載し、GeForceとして初めてPCIExpress2.0に対応しています。
■GeForce8600GTS
ミドルレンジ向けのグラフィックチップ。値段と性能のバランスが良い。
■GeForce8600GT・GeForce8500GT
ミドルレンジ向けのグラフィックカードに搭載される、DirectX10対応のグラフィックチップ。GeForce8600GT・GeForce8500GT搭載カードは、補助電源を必要とせず、使い勝手が良い。
■GeForce7シリーズ
二世代前のカード。
AMD
■Radeon HD 3870 X2
グラフィックチップRadeon HD 3870を２つ搭載した物の事。Radeon HD 3870 X2を搭載したカードをデュアルGPUカードと呼ぶ。Radeon HD 3870単体よりも大きな性能を発揮するが、価格も非常に高い。
■Radeon HD 3870・3850
NVIDIAのGeForce8800GTSやGeForce8800GTと同等の性能を持つチップで、PCIExpress2.0やDirectX10.1等をサポートしています。
■Radeon HD 3650
AMDのミドルレンジ向けグラフィックカードに搭載されるグラフィックチップで、こちらもPCIExpress2.0やDirectX10.1等をサポートしています。GeForce8600GTSやGeForce8600GTと近い性能です。
■Radeon HD 3470・3450
AMDのローエンドクラスのグラフィックチップ。性能は数世代前のNVIDIAのGeForce7シリーズのミドルレンジ向けカードにも及ばないが、価格は非常に安い。