ドライバについて
ドライバとは?
正しい名称をデバイスドライバといい、グラフィックカードやLANカードなどの周辺機器をOSで使用するために必要なソフトウェアのことです。もし、仮にパソコンに新しい機器を増設しても、それだけでは使用することは出来ません。機器を増設した後に、正しくデバイスドライバをインストールすることにより、初めてその機器は機能を発揮することが出来ます。
ドライバの問題点
ドライバは普通、購入した機器に付属しているCDの中に入っています。これをインストールすれば機器はまず正常に動作すると思われますが、動作しない場合もあります。なぜ、正常に動作しない場合があるかというと、パソコンは機器の組み合わせによって膨大な種類のパソコンが存在し、1つのデバイスドライバだけですべてのパソコンに対応することは不可能だからです。そのため、パソコンの機器の組み合わせなどにより正しくドライバをインストールしているにもかかわらず、正常に動作しないという場合がでてきます。自作パソコンは、人によって使っているパーツやOSが様々なため、メーカー製のパソコンに比べて、特にその症状が顕著にでやすくなります。このように、自作パソコンをする上で、ドライバの知識を持つことはとても重要で、解決しなければならない1つの問題なのです。
ドライバの問題点の解決方法
上記のように、正常に動作しない、新しいOSに対応していない等いろいろな問題が出てくる時があると思いますが、解決する方法があります。それはドライバの更新です。パソコンの機器についてくるCDの中に入っているドライバは、機器が発売した数ヶ月前の物などが付いてくることが多いので、これを今の最新のドライバに更新することにより問題点が解決することがあります。では、どこでそれを入手すればいいかというと、購入した機器のメーカーのサイトで最新のドライバーを入手することが出来ます。新しいドライバは、不具合の修正や新しい機器やOSへの対応がされている場合が多いので、問題点が解決される期待は十分にあります。もしパソコンが正常に動作しない場合は、デバイスドライバを疑うと問題が解決されるときがあるかもしれません。
近年のドライバ事情
以前のバージョンのWindows 9x系等を使っている時は、ドライバをインストールする作業は大変でした。OSをインストールしたばかりの時は、インターネットはすぐ繋がらないし、グラフィックドライバがインストールされていないせいで、見た目は悪い上に動作も重いという感じでした。そのため、ドライバを1つ1つ自分の手でインストールしていく必要がありました。しかし、WindowsXP以降は様々な機器に対応できるドライバを始めから装備しているため、ドライバをインストールしていない状態でも意外と軽快に問題なく動いてしまう時もあり、とても作業が楽になりました。では、もうドライバのインストールは必要ないのかというとそうではなく、Windowsもまだ完璧ではないので、手動でドライバのインストールをしなければならない時もでてきます。しかし、ドライバをインストールする作業が便利になってきているのは間違いありません。未来には「そんな作業が必要だったんだ。」というような声が聞こえてくるようになるのかもしれませんね。
ドライバのインストール手順
インテル系の場合
①OSのクリーンインストールをする。
↓
②最新のサービスパックまたはパッチをインストールする。
↓
③チップセットドライバ(INF ユーティリティー)をインストールする。
↓
④DirectXをインストールする。
↓
⑤アプリケーションアクセラレーターをインストールする。
↓
⑥グラフィックカードやオンボードサウンド、オンボードLAN等、各機器のデバイスドライバをインストールする。
AMD系の場合
①OSのクリーンインストールをする。
↓
②最新のサービスパックまたはパッチをインストールする。
↓
③プロセッサドライバをインストールする。
↓
④AMDチップセットドライバまたはVIA4in1ドライバをインストールする。
↓
⑤DirectXのインストールする。
↓
⑥グラフィックカードやオンボードサウンド、オンボードLAN等、各機器のデバイスドライバをインストールする。