マザーボードとは?

パソコンのパーツを取り付けるための、1番元となる基盤のことです。ここに、CPUやメモリ、ハードディスク、光学ドライブなどすべての機器を取り付ける事になります。搭載しているチップセットやソケット、バスなどから、必然的に取り付けられるCPUやメモリ、その他の機器も決まってきます。また、拡張性もマザーボードによって大きく左右されます。

マザーボード

知っておきたいマザーボードの基礎知識

CPUソケット

CPUの差込口のこと。CPUによって規格が決まっていて、大きさやピンの数などが違います。Core2DuoはLGA775、Athlon64X2はSocketAMという規格を採用しています。

ATA(エーティーエー、アタ)

主にハードディスクと光学ドライブを取るつけるためのものです。1つのコネクタに2台の機器を接続することができます。ATAよりSerial ATAの方が高速です。

Serial ATA(シリアルエーティーエー)

主にSerial ATA対応のハードディスクを接続します。しかし、最近はSerial ATA対応の光学ドライブの数が増え始め、ハードディスクと光学ドライブの両方で使用されることが多くなりつつあります。1つのコネクタに1台の機器しか付けることができません。

PCI Express x16

伝送速度の速いバスで、主にグラフィックカードを取り付けるためのバスです。グラフィックカードの接続バスの主流になってきました。マザーボードによっては、2スロット搭載している物もあり、SLIという技術で同じカードを2枚さすことにより、グラフィック性能を大幅に上げることも可能です。
さらに転送速度を速くしたPCI Express 2.0も出始めています。

PCI Express x1

こちらは主に拡張カードを取り付けるために利用するバスです。今はオンボードにたくさんの拡張機能がついていますが、それでは足らなくなったり、新しく出てきた機器などを使いたいときは、ここに機能を拡張することができます。今は、PCIからPCI Express x1への世代交代が進みつつあり、新しいマザーボードにはPCI Express x1バスとPCIバスが数本ずつ搭載されているような格好になっています。

AGPバス

主にグラフィックカードを取り付けるためのバスです。昔はAGPバスにグラフィックカードを取り付けていたのですが、今はPCI Express x16に世代交代されつつあります。

PCIバス

拡張機器を取り付けるためのバスです。PCI Express x1が普及しつつありますが、昔のPCI接続用の拡張機器を使うために、今でも新しいマザーボードにも数本搭載されています。

ATX

マザーボードのレイアウトに関する規格。最も一般的なのがこの規格で、これより小型なMicroATXもあります。MicroATXは省スペースのパソコンを作るとき便利ですが、拡張性はATXよりも低くなります。購入するときに、間違えないように気をつけてください。

チップセット

CPUやメモリ、バスなどのデータをやり取りするための半導体を複数まとめたもので、パソコンのパフォーマンスに大きく影響する部分です。CPU、メモリ、PCI Expressバスの間でデータの受け渡しをするノースブリッジと、IDEやUSB等の入出力関係の処理を行うサウスブリッジで構成されています。

BIOS(バイオス)

パソコンに接続された周辺機器の制御をするプログラムのこと。パソコンを組んで起動した時に1番最初にお目にかかるのがBIOSで、その後OSのインストールに入ります。時刻設定やBoot(ブート)の順番、オンボード周辺機器の使用、不使用などの設定をここですることができます。周辺機器同士でトラブルが起きた場合などにBIOSのアップデートを行うことで状況が改善される場合がありますが、BIOSのアップデートに失敗すると、マザーボードを修理に出さなければならないので十分注意してソフトの更新をしなければなりません。

マザーボードメーカー

主要なメーカー

ASUS(エイスース)

Windows上からBIOSをアップデートできるASUSUpdateや、CPUコア電圧やコア温度を表示するユーティリティPCProbe、BIOSの復旧にはCrashFreeBIOSというツールが使用でき、必要な物はしっかりと揃っています。

GIGABYTE(ギガバイト)

ギガバイトはBIOSのアップデートに失敗しても大丈夫なようにDualBios(デュアルバイオス)を搭載しており、メインのBIOSが起動しなくなってもバックアップのBIOSから起動できるようになっているので、安心して使えます。
他にも、Windows上からBIOSをアップデートできる@BIOSやWindows上からオーバークロックのできるEasyTuneなどのツールを使うことができます。

INTEL(インテル)

インテルのマザーボードは、余分な拡張機器はあまりついておらず、シンプルというイメージがあります。ユーティリティソフトはCPUやメモリなどの情報を表示できる、IntelDesktopUtilitiesなどがついています。

MSI(エムエスアイ)

オーバークロック用のDualCoreCenterやBIOSアップデート用のLiveUpdateなどがついています。

AOpen(エーオープン)

EZWinFlashというBIOSアップデート用のユーティリティやWinDMIというパソコンの情報収集ユーティリティが付属しています。

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